◆ りんご選びのワンポイント ◆



りんごを購入する前にぜひ、読んでおいていただきたいのがこのコーナーです。

りんごの見分け方から保存方法まで、りんごをよりおいしくいただくための

ちょっとしたコツと知識をご紹介します。


貯蔵性について
 現在、ゴールド農園では約10種類のりんごを栽培しています。これらのりんごにはひとつひとつ異なった味の特徴があるわけですが、品種を選ぶ際に注意していただきたいのが貯蔵性という問題です。

 りんごは他の果実に比べ貯蔵性が優れてはいるものの、品種や収穫の時期、栽培の方法で貯蔵性の良し悪しには差があります。そのため、少し貯蔵することがあらかじめわかっているのであれば、貯蔵性の優れた品種を選ぶことが大切です。

 また、品種による違いの他、有袋栽培か無袋栽培かによっても貯蔵性に大きな差がでます。基本的には、無袋栽培は有袋栽培に比べ、味は良いものの貯蔵性には劣ってしまいます。そういった意味でも、無袋りんごはできるだけ早く召し上がっていただくことをおすすめします。

 ちなみに品種それぞれの貯蔵性については、取扱品目で紹介しておりますので、そちらをご参照ください。

鮮度の保ち方
 果物は鮮度を保ってこそ美味しく食べられるわけで、りんごもその例外ではありません。ゴールド農園で行われている貯蔵方法はCA貯蔵と呼ばれるもので、りんごが納められた貯蔵庫の内部は、酸素2%、その他のほとんどが窒素という特殊な状態で摂氏0度に保たれています。この状態によりりんごは冬眠状態に入ってしまうため、長い期間の鮮度保持が可能になるのです。

  CA貯蔵がりんごの鮮度を保つには最適な方法なのですが、一般の家庭でこれを行うのは不可能です。そこで、一般の家庭では、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れてから冷蔵庫で保存するとよいでしょう。ちなみに、りんごは0度近い温度で保存すれば長持ちします。

りんごの美味しさ
 美味しいりんご=甘いりんごと一般的には考えられていますが、ただ甘いだけのりんごは食べて美味しいと感じるものではありません。りんごの美味しさは甘味と酸味のバランスがいかに優れているかということによって決まってきます。このバランスのことを専門用語で「糖酸比(糖度÷酸度=糖酸比)」と言いますが、一般的には、糖も酸も多いものが好まれているようです。

 また、りんごは完熟したものほど美味しくなります。しかし、この美味しさも時間の経過とともに薄れていってしまいます。そのため、美味しさを長く楽しむためには、品種による特徴と、無袋有袋といった特徴を熟知した上で選ぶことが肝心です。

りんごの油上がりについて
 ときどきお客様から「りんごの表面が油でベタベタして困る。ワックスを塗らないで欲しい」というようなご意見をいただくことがあります。

しかし、美味しく安全なりんごをお届けすることを第一に考えているゴールド農園では、りんごの表面にワックスを塗るなどの行為は一切行っておりません。では、なぜベタベタしているかと言いいますと、これは品種による特性でいわゆる「油上がり」と呼ばれる現象です。ただし、「油」と呼ばれているものは、りんごの果実が自らの表面を保護するために分泌するもので、油ではありません。ちなみに、この分泌物はリノール酸やリノレン酸で、人体にも有益な物質ですので安心してお召し上がることができます。

食べ頃の目安
 現在、青森県では約20種類のりんごが栽培されていますが、味や大きさはもちろん収穫時期、蜜の有無など、品種ごとに異なった特徴を持っています。しかし、食べ頃の時期はすべてのりんごに共通しています。糖度と酸度の調和こそがりんごの美味しさと言えるわけですが、この調和が最も素晴らしくなる瞬間が「完熟」した状態です。

それぞれの品種がもっている味などの特徴は完熟してはじめて完成するのです。そのため、美味しいりんごを食べるためには、自分の好みに合った品種を選ぶのはもちろんのこと、完熟した状態を見極めることが不可欠です。生産者は収穫したりんごがいつ消費者のみなさんに届くかを予測して仕事を進めるため、店頭に並んでいるりんごは基本的には一番美味しい時期にあると考えていただいてもいいでしょう。しかし、輸送やお店の販売状態でどうしても完熟の早い遅いがあるときがあります。

 そこで、りんごを選ぶ際に見ていただきたいのが、りんごのおしりの部分です。この着色していない部分を「地色」と呼びますが、この地色が黄色っぽい色になっていれば完熟状態です。もし、緑っぽい場合はまだ早いというサインです。この見分け方は赤いりんごはもちろん、青りんごにも当てはまります。



日本一美味しいりんごを作ろう

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